九州本土から南南西に492km、奄美群島のほぼ中央に位置する自然の恵み豊かな島、徳之島。亜熱帯性気候に属し、アマミノクロウサギなど世界中でこの地域にしか見られない動植物が多数生息しています。また文化的にも、古くからヤマト文化と琉球文化のどちらをも受け入れながら、そのどちらとも異なる徳之島独自の文化を作り上げてきました。
島の東南部、徳和瀬集落でその生涯のほとんどを過ごした郷土研究家、松山光秀氏が亡くなったのは、2008年1月のこと。それから10年のあいだ、彼のあつめた文献や、古老たちの口から語られた島の物語、膨大な島唄の数々は、その徳和瀬の彼の書斎で眠り続けました。
徳之島を含む周辺地域は現在、その豊かな生態系によって、2020年ユネスコ世界自然遺産への登録が見込まれています。これから観光化が進み、島の生活も変化していくことでしょう。観光客が増え、島がより豊かになるのは良いことかもしれません。しかし、いまではサトウキビ畑の広がるこの島で、かつては稲作中心の生活が営まれていたこと、そして人々の暮らしが海や山にひそむたくさんの神様たちとともにあったことを、島の外から訪れる彼らはいったいどこで知り得るのでしょうか。
松山光秀氏の遺した資料をこのまま眠らせておくのはもったいない。島に暮らす人々だけでなく、島を訪れる方々にも、徳之島のことをもっとよく知ってほしい。
ここは、あなたの未だ知らないことに出会う島。
ゲストハウス みち は、あなたの未だ知らない徳之島に出会う宿です。