インコ・オウムの問題行動にお悩みではありませんか。
鳥さんにとっては問題だとは露ほども思っていないでしょう。鳥さんの問題行動は、これまでの環境の中から獲得してきた学習行動の場合がほとんどだと言われています。飼い主さんが意図していないことを学習してしまえるとしたら、こうやってほしいなと適切に伝えることで、学習できるのではないかと考えています。飼い主さまが適切なトレーニング法の知識を得ることで、鳥さんと健康で楽しく暮らしていただけたらと思っています。
【バードトレーナー】 柴田祐未子
【応用行動分析学に基づく3つの趣旨】
①人と暮らす鳥さんはコンパニオンバードとしてのルールを学んでもらう必要があると考えています。それには、人側が適切に伝える方法を知っておかなければなりません。適切に伝わっていないにもかかわらず、「何度言ってもダメ!頭が悪い!」と一方的に鳥さんのせいにしてしまうのはフェアではありません。人も鳥さんも楽しく健康に暮らしてもらうための方法であり、コミュニケーションの一つ、それがトレーニングです。決して、人側の要求を一方的に押し付けるものではなく、鳥さんらしさを尊重したものでなければならないという考えに則り、小型の鳥さんから中型、大型の鳥さんまで、お互いの意思の疎通を図る手段として、一人でも多くの飼い主さんに知っていただき、一羽でも多くの鳥さんが楽しく健康に暮らすことができることを目指したいと思います。
②病院は病気やケガを治してくれるかもしれませんが、これらの原因を見直していかなければ、根本的な解決にならないこともあります。行動学という観点から、飼い主さんと一緒に、食事面や飼養環境について、それぞれの鳥さんにとって最適な環境とは何かを考え、鳥さんと飼い主さんの暮らしにお役立ていただけたらと思っています。
③飼い主さん以外の人とあまり会う機会がない鳥さんにとっては、知らない人(=トレーナー)と会うことで、社会化のいい経験にもなると考えています。特に大型の鳥さんの場合は、外の世界を知らないことで、お山の大将になってしまうことも珍しくないようです。また、長生きをする生き物だからこそ、万が一のことや将来のことを見据えて、ご家族以外の人との交流の機会を作っていただけたらと考えています。