atmosphere

 大気、雰囲気、空気などの意味を持つ言葉-atmosphere。この企画・作品においては“空気感”と表現した方が近いように感じます。私は映画を監督する上で、作品が映画館や映画ファンの中だけで完結してしまう事を勿体無いと感じました。映画を今までにない形で、鑑賞する空間ごと楽しんでみたいと。
 2015年、古くから伝わる日本の伝統工芸や文化、風景の美しさを若い世代や国外の方々にも伝えて行く事を視野に入れ「atmosphere」プロジェクトを発足しました。そして2016年、東京で染色をする女性を主人公に描いた映画『atmosphere』を製作致しました。完成作品は映像、写真、音楽、美術、ファッション、建築など。ジャンルの垣根を越えたクリエイター同士によって織り成される“展示会”の中で上映されます。
 「atmosphere」が日本のモノ作りの可能性を信じる人達にとって感動との出会いの場であり、企画・団体に発展していく事を心より期待しております。




< 作品情報 >

『atmosphere』(2017年 / カラー / 35分)
あらすじ|東京の染色ブランドで働く渚は大学教員の沢木と付き合っている。しかし、沢木は 故郷の長野の大学へ勤める事に。果たしてそれから渚は-。美しくて、痛みのある物語。
出  演 |篠田光里 / 大柴裕介 / 田中シェン / 尾﨑崇史 / 横田光亮 / 村田唯 / 宮田佳典
スタッフ|監督・脚本:石橋夕帆、撮影監督:相馬太樹、照明:滝吉健、録音:佐々井宏太・佐藤初那・國分玲、助監督:柴田徹也・中川駿、プロデューサー:木佐優士 ほか


『水面は遥か遠く』(2017年 / カラー / 10分)
あらすじ|ある休日、ある恋人同士の物語。
出  演 |篠田光里 / 田中一平 / 直井彩音
スタッフ|監督:石橋夕帆、撮影・スチル:西田幸司、録音:内田達也、ヘアメイク:落合真由美、音楽:Reach