テイスティングセミナー上級編は 「acidity]「body」「clean」の3回シリーズです。
これらが、新しい官能評価の基準となります。
各試料を官能評価し、acidityは酸味の強さをpHで、酸味の複雑さや輪郭を滴定酸度(総酸量)で、さらに味覚センサー値との
相関性を見ていきます。時間がないため有機酸の組成までは分析できませんが、有機酸の味の違いまで踏み込めればいいなとは考えています。
試料の収集が極めて難しく、準備に時間がかかります。
pH,総酸量の異なる豆をサンプリングしますが、官能的に感知できるのかは?実験的な要素も含みます。
7月27,28は満席です。
bodyは、テクスチャーですので粘性、舌触り、味の複雑性などの感覚で、コクと同じ意味で知応しています。
同じ生産国で標高の異なる産地の豆、SPとCOの豆、収穫年の異なる豆などの脂質量の違いが風味にどのように影響しているかを
確認します。適切な官能評価ができるかが焦点となり、官能評価と脂質量の相関性も検証します。
試料を準備中です。
8月24、25日はすでに満席です。
cleanは、きれいな味わいとは何かをテーマとします。
欠点豆特にクエーカーの混入、脂質の酸化程度を示す酸価などをどの程度感知できるか試します。
ここは生豆の賞味期限とも連動します。
堀口珈琲研究所へは、SCAやCOEの官能評価とは一線を画し、ケミカルデータをベースとした評価基準を設定しています。
ただし、従来のSCAの官能評価との整合性はとれるように設計しています。
9月出版の「スペシャルティコーヒーのテイスティング」にその内容は書きました。
上級編は準備に時間を要するため、年1回程度の開催ペースで行う予定です。